今年の夏は暑かったですね。というか、まだまだ残暑が続いています。
でも、着物で出掛けると暑さをそんなに感じないんです。「嘘でしょ」という声が聞こえそうですが、本当なんです。
着物が好きだからかもしれませんが、夏物は通気性が良いんですよ。お気に入りの夏着物ご紹介します。
お気に入りの着物
明石縮
今年最初に着た夏物は、明石縮です。きものやさんのイベントです。
まだ7月の前だったんですが、暑かったので、夏物を来ていきました。
古巣のきもの屋さんで大島紬のイベントをしていたんです。
その時に夏大島と出会い、購入させていただきました。
そして、7月の半ばにも明石縮を着て、新ブランド立ち上げのお披露目に行ってきました。
その内容は、以前に書かせていただきました。そちらも見ていただけたら嬉しいです。
明石縮
新潟県の十日町で作られています。
江戸時代、高級な麻織物の”越後縮”で知られていました。
そして、その技術を絹織物に応用して作ったのが”明石縮”だったんです。
明治時代に「セミの羽」と言われるほど薄くて軽いんです。
引用元:美しいキモノ
写真を撮ろうと思ったのですが、クリーニングに出してしまったので、端切れと品質証でお許しください。
合わせた博多帯は1年中使えるそうです。八寸名古屋帯になります。
博多だの名古屋だのと、着物に詳しくない方には訳が分からないですよね。
博多帯はブランド名で、名古屋帯は帯の種類です。
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![](https://i0.wp.com/satukiti.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_0060-scaled.jpg?resize=360%2C480&ssl=1)
とにかく、軽くて着やすいんです。
夏らしく地が水色で矢絣のような模様です。帯は白地にパステルカラーの模様の入った博多帯です。
この時には無地のきものと帯を購入しました。お値打ちにしてもらうと、ついつい・・・・。
また今度、着た時に紹介します。
夏大島
次のお出かけは夏大島でした。
きもの屋さんにクリーニングのサービスを受けに行って来ました。
この時に持って行ったのが、明石縮なんです。なので、まだ手元に戻ってきていないんです。
着ていった着物は、そうです、大島紬のイベントで買った着物です。
「中賀和」というブランドで、少し斬新な着物です。
濃いめの緑色で、少し鬼滅の刃の炭治郎の着物の模様に似ています。(作った後に気が付きました)
帯も一緒に購入したんですが、実をいうと帯の方が先に気に入ったんです。
少し派手目の感じ。
![](https://i0.wp.com/satukiti.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_0057-scaled.jpg?resize=315%2C420&ssl=1)
おしゃれではないですか? この帯も大島です。
大島紬は日本三大紬と言われるぐらい有名な紬ですが、夏大島はあまり馴染みがないのではないでしょうか。
私も”きものやさん”に勤めていたときにはお目にかかったことのない着物だったので、実はよくわかっていませんでした。
夏物はその当時あまり扱ってなかったんです。
着物=寒い時、暖かい
のイメージがあったのではないでしょうか。
温暖化で寒い日が少なくなってきて薄手の着物がモテ始めたのではないかと思います。
単純に言えば大島紬の夏バージョンです。
夏大島
生糸を高密度に織り込み、しっとりとした質感をもつ大島紬に対して、夏大島は駒糸を低密度で織ることで独自のシャリ感を持たせています。
独自のシャリ感で盛夏だけでなく単衣の時期も楽しめます。
引用元:廣田紬
私は、シャレモノが好きなので帯の結び方はすべて角出しなんです。(正装の時は二重太鼓です)
自分の好きなものを着てお出かけすると気分がいいですよ。それは、着物だけではなく洋服も一緒ですよね。
憧れの夏物
欲しくても高くてすべてを手に入れることが出来ないのが着物です。
私の憧れの夏物を紹介します
越後上布
麻織物の最高級品です。
麻は乾燥すると切れやすい性質を持ちますが、冬でも湿度が高い豪雪地であり、雪に閉ざされても室内で仕事ができることから、越後で発展。
やがて上質の麻布を示す上布の名で呼ばれて有名になりました。
大変な作業を経て一反分の糸を績むのに3ヶ月以上かかります。
それから、地機で手織りして(デリケートな糸なので高機に掛けられない)3ヶ月以上かかります。
1955年に国の重要無形文化財に指定されました。
ごく薄手でシャリ感のある地風気品のある素朴さが魅力です。
引用元:美しいキモノ
![](https://i0.wp.com/satukiti.com/wp-content/uploads/2023/09/越後上布.jpg?resize=450%2C298&ssl=1)
手に取ったことはないので余計憧れるのかもしれません。着やすいこと間違いないと思います。
小千谷縮
縮といえば、小千谷が出てくるほど有名な織物です。
シボと呼ばれる、布面の波状の凹凸が特徴です。
明石縮の技法で、麻布にシボをつけたことことに始まるといいます。
模様をすべて縦糸で表す縦総絣なのが特徴。
国の重要無形文化財指定のものもありますが、手積みし、地機で織られたものだけで近年では非常に希少。
今はラミー(麻の紡績糸)で織ったものが主流です。
さらりとした感触で盛夏には心地よいきものです。
引用元:美しいキモノ
![](https://i0.wp.com/satukiti.com/wp-content/uploads/2023/09/小千谷縮.jpg?resize=433%2C433&ssl=1)
この着物も涼しげで、さらりとした感じ。
まだまだ、憧れの夏物は沢山あるんですが、すべてを今回書いていると終わらないので、後は次回発信させて頂きます。
まとめ
近年の夏は非常に暑いです。異常気象なのでしょうか、突然の豪雨もあります。
天気予報を穴のあくほど見て、晴れると思って出かけると突然、雨が(しかも土砂降り)降ってきたりします。
なので、出掛けるのも億劫になりませんか?
そんな時も着物で出掛けると思うとウキウキしてしまうんです。
回数的にお出かけは少ないんですが、必ず着物で出掛けることにしています。雨が降ってきてもテンションは下がらないんですよ。
まだ、しばらくは暑いみたいなので、夏物ででかけたいと思っています。
それでは、またお会いしましょう。 ありがとうございました。
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